金田一耕助もの77篇のうち、唯一読み逃していた作品。
角川文庫の初版が昭和59年と比較的新しいせいもあり、
他の作品に比べ古書店で見かける頻度が少ないかもしれません。
もとは雑誌『物語』に昭和24年の5月から12月まで8回連載された作品で、
第4回連載の原稿欠落分を中島河太郎氏の筆が補っています。
時系列としては「八つ墓村」と「犬神家の一族」の間に起こった事件。
耕助が、岡山県警の磯川警部から、デスマスクにまつわる奇妙な話を聞かされる。
東京に戻った耕助のもとへ、デスマスクの情報を持った女性依頼人が訪ねてくる。
依頼人の姉は川島女子学園を経営する有名な教育者。その学園で事件は展開します。
事件の舞台が女子校というのはちょっと珍しいですね。
全面改稿の予定があったとされるこの作品、やや流れがぎこちない印象もあります。
陰惨な事件が起きる割に読後感が爽やかなのはいつもの通り。
著者のストーリーテラーとしての腕はさすがですね。
死仮面 (角川文庫 (5732)) [文庫] / 横溝 正史 (著); 角川書店 (刊)
posted by kan at 11:00| 東京

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